魔法戦隊マジレンジャー Stage.44「お母さんの匂い」 ― 2006/01/09 01:33
だがブレイジェルこと父・勇によって掛けられていた「光になる魔法」によって、母は命をとりとめていた。
そんな訳で遂に母との再会を果たす小津兄弟。
いやこれはいいエピソードでした。ホント。
生きていたと思った母がまた死んでしまう展開が効いてて、絶対生きてるだろうと分かっていてもちょっとソワソワしてしまいましたよ。そこから諦めずに、ちゃんと習得した魔法を駆使して母を探すっていうのもマジレンジャーの成長が垣間見える感じだし、父の魔法によって守られていたっていうのもいい話じゃないですか。ザンキさんが死んだ時より純粋に泣けます。
マジレンジャーの勝利を信じてひたすらカエルを吸い込みつづけたヒカル先生も報われようというもの。溶鉱炉がカエルの死骸で詰まる、っていうありえないトラブルに見舞われつつ。それを知ったら二度と麗はトラベリオンに乗ってくれなさそうだけど。
さて肝心な今週のスフィンクスたんですが、まるで何か見えない大きな意思が働いているかのようにどんどんラブリーになってってます。どうも小津家の仲良し振りが気になって気になって仕方がない様子。
「これが愛というものか……」 みたいな散り様を希望する!(妄想加速中)
仮面ライダー響鬼 四十六之巻「極める鬼道」 ― 2006/01/09 01:34
どうも居心地の悪い落ち着かなさを感じてるのは俺だけだろうか。
敵の目的が知れない、ってのは平成シリーズになってから良くある構造なのでもう気にはならないのだが、それにしても自我を持ち始めた童子と姫はさすがにいまさら?って気がするなぁ。
オロチ関連にしても、大地を清める必要が~とか太鼓を使用して~とか、例の清めの場所が発見されてからそんな話が出てくるのっておかしくないか。もともとそういう話が伝わってて、場所を探そうっていう伏線でもあったならともかく。そもそも一人でやらなきゃいけないことに必然はあるのか? 状況を鑑みても、この際他の地域をそっちのけにしてでも鬼を集結させて、周囲を警備してイブキの儀式を守る、ぐらいの対応を打てないものか。とてもじゃないが猛士が本気でオロチに対処しようとしてるようには見えないんだよな。
また、現実に魔化魍っていう存在が白昼堂々街中に現われるようになっていながら、あんまり世間に変化がないっていうのもちょっと物足りない気がする。かつては街に童子と姫が現われただけであんなに異常事態だ、って強調してたのに。せっかく学校の描写とか久しぶりに出てきたんだから、先生の口から一言そんな話が出るだけで違ったと思うんだけど。
ついでに明日夢。彼はこのまますべてが中途半端な存在で終わってしまうのだろうか。
ヒビキが京介を無理矢理復学させたのはよく分かるが、実際京介の論理も間違っている訳ではない。そりゃ修行に集中する方が早く鬼になれるのは確かだろう。だからパネルシアターやらに参加しようという明日夢にそれで務まるのかと一言いいたい気持ちは分かる。そもそもブラバンはどうしたんだ。
問題は、京介に対抗して流されるように弟子になったことも然り、モッチーに言われるまま流されるようにパネルシアターに参加したことも然り、明日夢が番組開始当初から何にも変わってないことなのだ。
あと二話しかないんだよなぁ。響鬼は違うと思ってたけど、結局煮え切らない最終回に行き着いてしまうのだろうか。あああ。
別に深い意味はないんだろうが、モッチーがいきなりボランティアに参加しちゃってることもなんかそこはかとない不気味さを感じる。それ自体はいいのだが、ボランティア活動に参加しないことを悪だと表現するのはやめてもらいたい。小さい女の子が母親のボランティア活動を「正しいこと」と信じて疑わず、それへ参加を「助ける」と表現するのも個人的には何だかイヤだ。
ところで、明日夢の出席日数が足りないってどうして? ヒビキが学校を休ませてまで修行をさせてるとは思えないし、何やってんだアイツは。
フィギュア初め ― 2006/01/10 00:22
アージュからの年賀状。今年はとうとう純夏が来ましたよ。
これがまさか「発売日がもう少し伸びるけどコレで勘弁しとけ」的な暗示でないことを祈らざるを得ないほど、アンリミの発売日について疑心暗鬼になっているのはきっと俺だけじゃないはず。
なにはともあれ2006年になってしまいました。いい加減遅いですけどとりあえずあけましておめでとうございます。今年もほそぼそと更新したりしなかったりしますんでよろしく。いつも見に来てくださってる皆さんにはホントに感謝してます。
知人からは「テレビの感想ばっかで全然日記じゃないじゃん」みたいなことも言われたんで、今年はもっとダイアリってみようというのが目標。良し悪しはともかくとして。
一応6日ほど正月休みがあったんだけど、なんだか酒と惰眠に溺れているうちあっさり終わってしまった。職場とか友達とか、違う面子で3回ばかり飲み会やったおかげで財布からは5万円ほど消えてます。1月の経済事情は想像以上に厳しくなりそうだ。神羅第4弾も控えてるってのに。
そういう状況を自覚していながらも初売りでまたフィギュアとか買ってくるんだから俺は。
メガハウス エクセレントモデル 津村斗貴子
とりあえずこの正月唯一の収穫。いやー、しかしエクセレントだけあってエクセレントだわ。
それにしても、アニメ化もゲーム化もCDブックにすらなってない上に打ち切り同然で終わったようなマンガのキャラが全部すっ飛ばしてフィギュア化されちゃう時代がくるなんてなぁ。生きててよかったなぁ。
なんとなく、斗貴子サンに対する限定的な妄執が引き起こした犯行企画な匂いがするので、この先のシリーズ化は期待できないだろうな。怖いもの見たさでパピヨンの商品化とかちょっと期待したいが。
魔化魍ヴァルキリースカートVS仮面ライダー轟鬼。
……今年も俺はこんな感じです。宜しくお願いします。
魔法戦隊マジレンジャー Stage.45「二人はともだち」 ― 2006/01/16 00:28
さて思った以上の実力と共に、なにげにキーパーソン振りを発揮するティターン。神様っぽく世俗に疎いのもなかなかイイ味出してます。つうかトードにアフロ呼ばわりされた時も意味は分かってなかったのか。
で、そんな動物愛するティターンは、ともだちになった芳香のためにン・マからの肉体候補ご指名を拒否。冥府神勢との対立も辞さず、事実上マジレンジャーの味方になりました。敵が仲間になるのは燃え展開でいいんだけど、殺しても死なない母とかバカ強い父とか敵幹部も単独で仕留めちゃう先生とかに加えてティターンまで戦力に加わったらますます小津兄弟の影が薄くなりそうでそれだけ心配。
どうでもいいが神罰執行は滞りまくっているのにン・マは転生できちゃうのか?
しかし等身大の敵を電車で轢くビジュアルインパクトは凄いものがあるな。
……ワイバーンはろくな死に方しないんだろうなぁ。
ヒカルと麗は相変わらずの乳繰り加減だね。次代のマジレンは二人の間に産まれたりとかそういうことに?
仮面ライダー響鬼 四十七之巻 「語る背中」 ― 2006/01/16 00:29
あんなに好きだ好きだ言ってた作品だから手のひら返したくないのだが、どうにも……。
やっぱり一番引っかかるのは明日夢だなぁ。
確かに直美ちゃんの病気は不憫だ。だがそれを利用して「パネルシアターをやって欲しい」と言われれば、そりゃ大概良心ある人間なら無下に断ることはできないだろうよ。そうだと分かるだろうに、そのやりとりを傍観する母親もどうかしている。また、その段階にあってもモッチーにつつかれないと返事が出来ない明日夢のヘタレぶりにはもはや呆れる外ない。
結局、いずれにせよ鬼になりたいという明日夢の決意がただただ生半可なものだったということを垂れ流すだけのエピソードに成り下がってしまってないか、これ。
一生の問題だからこそ、簡単に決断できないってのは当然のことだと思う。だが、作品として、エンタテイメントとして、ここでそれをぐじぐじ悩まずに済むよう今までの一年間があるのではないのか。
童子と姫も散ってしまったな。何のための自我だったのか……。
清めの儀式も始まっちゃったけど、こんな重要なこと結局3人だけでやっちゃうの?
……次回最終回。あああ。
おでかけルミネtheよしもと in仙台 1/15 仙台サンプラザ ― 2006/01/21 21:22
今回のラインナップは、麒麟・POISON GIRL BAND・まちゃまちゃ・次長課長・レイザーラモン・レギュラー・笑い飯・ロバート と、なかなかに豪華。ロバート効果なのかHG効果なのか、仙台サンプラザが超満員になる客の入り。
さて、肝心な内容についてだけども。
うーん……お笑い過剰供給の弊害と言うべきか、やっぱりライブ用に新ネタ書き下ろしって訳にはいかないみたいで、ほとんどがどっかで一回見た内容だったのが悔やまれる。特に次長課長は大晦日の「お笑いネタのグランプリ」で披露されたのと同じコントで、ちょっと時期近すぎたなーという印象が否めない。
初見はレイザーラモンのみ。あくまでコンビとしては、だけど。これもHGのフリートークが中心なのは順当な構成と言えるけど、せっかくコンビとして登場したならネタが見たかったところだ。なにより相方が中途半端にHGを意識したボンテージで登場したのは大きなマイナス。HGが売れすぎて立ち位置に迷っているのは分かるのだが、一番行っちゃいけない方へ転がろうとしてないか。絶対普段着で登場して「相方フツーだなー」って言われてる方がまだマシだと思われる。会場若干引いてたし。
今回のライブでは、出演芸人参加の企画コーナーの類はナシ。潔く全員ネタを披露したところで終わってしまった。いいんだけど、ちょっと物足りない。なんとなく印象が散漫になってしまって「ひとつの公演」を観たって気がしないのだ。全部で二時間ぐらいなのに何故か途中で10分間の休憩を挟んだりしてせっかく盛り上がった会場がクールダウンしてしまったり。トリがロバートなのは人気の面からもわかるけど、比較的落ち着いたコントだったので最終的にグワッと盛り上がって終了、とまではいかなかったり。演出の面でもちょっとズレてる気がしないでもない。
また残念ながら座席が3階席だったので、あまりライブ的な一体感を味わえず。会場が広いっていうのはホントに良し悪しで、ここじゃどう頑張っても1階席と同じ盛り上がりにはならないんだなこれが。せめて場内をもう少し暗くするとかの配慮をしてくれると良いのだが。他の観客の様子とかよく見えちゃって、ライブに集中できないんだよ、どうも。
ついつい比較してしまうが、イベントとしては松竹芸能の「Liveチクる!」の方が良く出来てると思った。新宿ルミネでの舞台を見たことがないので、コンセプトの違いと言われればそれまでなんだろうけど。
でもこれで、俺のライブ熱も少し落ち着いた気がする。今年はあまりミーハーっ気を出さず、見たい芸人を絞って参加することにしよう。
魔法戦隊マジレンジャー Stage.46「湖に向かえ」 ― 2006/01/23 00:32
自身の体に宿ったン・マの転生を阻止すべく、その魂もろとも永遠に時間の止まるという「眠りの湖」へ沈まんとするティターン。ああ、なんていい奴なんだティターン。多分「お兄ちゃん」が名前だと思ってるのがカワイイぞティターン。
物語的に絶対ン・マが転生しないなんてことはありえないのに、よりによって体の内側からン・マに食い破られて、バラバラになって死んでいく運命にあるティターンをこんなナイスキャラとして設定しちゃうのがマジレンジャーの汚いところ。衝撃映像だったわ。正直。
メーミィ編の最後にもチラッと登場したン・マだけど、冥府神のリーダーがダゴンってことから察するにあのゲソっぽいところはクトゥルフを意識してるのかな。
さて、深雪さんの生気を吸い(表現悪い)、瀕死の親父も真っ赤なウルザードになって完全復活。もともとウルザードは格好良いけれど、赤いと益々映えるよな。圧倒的な破壊力でマジレンジャーを追い詰めたワイバーンも、さらに圧倒的な破壊力で瞬殺だ。
でも最終決戦前には何とかして戦線から外さないとな。小津兄弟やることなくなっちゃうよ。
ちょっと好きになってきたのはここんところ良く動いてるダゴン。ン・マのためン・マのためと言ってはいるが絶対腹の中でなんか企んでますよこの人。正面から見た胸板の異様な格好よさと、横向きの間抜けさとのギャップがまたたまらないし。
いまさらだけど、やっぱり冥府神って全体的にイイ味だしてるよなぁ。神様のクセにやたら俗っぽいところとか。このままいけば歴史に残る悪役になりそうだ。
おお、とうとう来週は先生と麗にも決着をつけようというのだな! くそう。憎らしいほどハズさねえぜマジレンジャーは。
仮面ライダー響鬼 最終之巻「明日なる夢」 ― 2006/01/23 01:47
お話は一気に一年後、オロチを鎮めて比較的穏やかな日々を取り戻したたちばな……
えええええ!? あの状況で? 3人だけで? オロチを? 鎮めた?
え? 明日夢は 医者になる? そっち!? パネルシアターは!?
え? 京介? 近!! ドコにいたんだよお前!?
いまさらモッチーをさらう!?
京介もう変身できるの!?
着替えはどこから!?
なんでモッチーの居場所が!?
こんな状況でモッチー生きてるの?
こいつらも傀儡なの!?
戦闘中に近づくなよ!
完ー!!??
以上リアルタイム感想でした。
……いろいろ言いたいことがあるけど、総括は別アップしまス。
仮面ライダー響鬼 終了に寄せてグダグダいう ― 2006/01/25 00:54
うーん。残念。
今年こそは終わらないでーっ!って言えるかと思ったんだけどなぁ。ようやく終わってくれたか、っていう感覚しか持てないのが物悲しい。
一応一年間、毎週30分割いたものとしては何か言う権利があると思うので、とりとめなく「こうだったらおもしろかったのになー」ってのを書き殴ってみようと思う。
1. 明日夢にもう少し存在意義価値があればよかったのに
いわゆる群像劇としては非常に面白い立ち上がりだったと思う。特に鬼の師弟関係であるとか、魔化魍の発生を予測・探索して殲滅するという今までに無い戦闘の描き方など、「鬼VS魔化魍」については先の展開に期待が持てる要素がいくつもあった。
ただ、それらを統括し牽引していくべき主人公・明日夢自身がほとんど蚊帳の外にいて、まったく分離した別ストーリーを進行させていたことで、結果的に前半を散漫なエピソードの羅列にしてしまったことは否めない。
「鬼」が師弟関係を組んだ上で継承されていくものだという設定が出た段階で、もはや明日夢がヒビキの弟子になることは必然だと思っていた。と言うよりそれがないことには、あまりにも明日夢というキャラクターはつまらなさ過ぎる。
彼は性格的に温厚で、やや消極的な部分はあるものの対人関係に悩むほどのものではなく、進学した高校にも問題なく馴染んでいる。母子家庭だが明日の生活に困るほど貧窮もしていないし、母親との関係も良好。学力や体力も飛びぬけてはいないが不足も無く、なによりブラバンと一緒に活動できるからなんて理由で演劇を辞めチアに入っちゃうような女の子が身近にいたりする。
「何かが変わってきました」ってのが前半の明日夢の決まり文句だけど、ヒビキとの出会いが彼に与えた変化は結局のところ知り合いが増えた程度のもので、ヒビキに触発されて積極的に修正すべき欠点が何もないのだ。
加えてその学生生活でも、「盲腸で入院」だの「万引きを目撃」だの「ブラバンでレギュラーを外される」だの何だか日記みたいなことばかりが続き、およそ命懸けで魔化魍と対峙している鬼たちの活躍とは釣り合うとは思えない。
もっと早い段階で弟子入りするという展開では何故いけなかったんだろうか。
それならば、鬼の修行を始めて精神的にも身体的にも強くなっていく明日夢を表現する場として、高校生活の描写がもっと活きたのではないか。友達から「アイツ最近変わったよな」とか言われてみたり、ひとみがまたちょっと明日夢に惚れ直してみたりという「客観的な評価」は、見た目にそれほど急な改造を施せない生身の役者の「変化」を、視聴者に認知させる絶好の手段になるはずだ。
また弟子になってさえいれば、せっかく「同い年で同級生で鬼弟子仲間の女の子」のあきらとか、「ひとみの従兄弟で先輩弟子」のトドロキとか、何にもないのがおかしい級のイジり甲斐のありそうな設定を持ったキャラクターとの交流をなぁなぁにせずに済んだはずなのだ。
特にあきらが勿体無い。彼女と明日夢の関係にちょっと動揺するひとみ、みたいな片鱗はあったのに、とうとうこの三角関係は三角関係と言えるところまで発展せずに終わってしまった。最初嫌われるところから入ってるんだから、ベタでも何でもあきらの気持ちが少しは明日夢に向いて欲しかった。つうか向かなきゃいけない。
「あのヘタレ!」と言ってたのが次第に「なかなかやるじゃない」的に移行して、最後は「ダメよ、安達君には持田さんがいるのに!」ってなところまできたらどんなにか。どんなにか。ああ、見たかったなぁ。
主題のひとつだと思われる「少年は強さを知る」についても、一体何のどういう強さを知ったのか分からない。
進学に悩んでことも、ブラスバンドで楽器はもらえなかったことも、万引き少年に負けたことも、すべてがなんとなく収まって、明日夢の中では解決したことになってるんだろうか。最後くらい、「医者になるから鬼を諦めます!」って言ってくれたならまだしもなのになぁ。「どうしたらいいと思います?」ってヒビキに問い掛けたまま一年経ってしまったのでは、ヒビキに突き放されたから修行に戻りづらくて他のこと始めちゃったようにしか見えないんだもの。
2. 魔化魍VS鬼の味気ない戦闘描写はどうなのか
響鬼における個人的なベストバウトを挙げるとするなら、
① VS 乱れ童子
② VS 武者童子
③ VS カシャ
になるだろうか。
あいにく巨大魔化魍は印象が薄くてあまり記憶に残ってない。
毎週の感想でもずーっと言ってたけど、どう頑張っても戦闘シーンは童子・姫戦の方が勢いがあって面白いのだ。特に具体的な威力を持った武器(ちゃんと切断能力を持つ刃物だとか)による戦闘描写はなかなかの緊迫感があって見応えがあった。
これが魔化魍戦になると途端に「作業」のレベルに落ちる。結構いろんな魔化魍が登場したけど、これらは地上型か飛行型かって以外に、行動パターンや性格的にはあまり特徴が無いので、大体似たようなヤラレ方に落ち着いてしまうのである。
「音撃」が奇抜すぎて、描写に迷走していたことも大きなマイナスと言えるだろう。特に響鬼の音撃打のシーンでは早回しが多用されていたが、素早さを表現するというよりむしろせわしなさとか余裕のなさに見えてあまり格好良いとは言えなかった。そうやってバタバタ倒された魔化魍もまた、あまり強そうに見えないのは必然だ。
せっかくだから基本的に説明不足な「猛士」という組織をもっと活かせなかっただろうか。例えば発生条件に関する様々な資料を持っているなら、好物(人間だけど)や弱点についてもある程度調査が進んでいて、おびき出して足止めして弱らせてから音撃を叩き込む、みたいに倒すためのノウハウをきちんと持っているとか。つまり、作業にするなら徹底的に「駆除」として描くのもアリだったのではないかと思う。そうすれば後半、未知の魔化魍が発生した時でも分析とか作戦立案だとかで鬼をサポ-トすることができて、組織を魅力的に描けるうえに、魔化魍にもっと具体的な存在感を与えられたのではないか。
3. 京介を筆頭にする改変後の有様
前半を見る限り、明日夢を鬼にしようなんて気持ちはスタッフにもなかったんじゃないかって気がする。
そういう意味では、明日夢を鬼へ向かわせる起爆剤として京介という存在は不可欠だったかもしれない。あの段階から明日夢を鬼に向かわせるのはさすがに遅すぎる気がしないでもないが、もし仮に2年目という構想があったなら決して遅い立ち上がりではない。
だがこの京介があまりにも曲者すぎた。圧倒的な存在感でたちまち明日夢を食ってしまい、まるで主人公のように幾多の欠点を抱え、積極的にヒビキと絡み、先走り、足掻いて、舞台の中心に居座り続けた。終いには正式にヒビキの弟子になり最終回では変身までしてみせる。明日夢に期待された役割を全部担ってしまったのだ。
また、それに追い討ちをかけるように脇役の鬼師弟たちにも問題が噴出し始める。鬼でありながら道を外れた朱鬼の存在、鬼を諦めるあきら、師匠であることに悩むイブキ、再起不能を宣告されるトドロキ、そして弟子のために散華する斬鬼。これらは各エピソードとして非常に面白いんだけれど、響鬼というひとつの物語には何の影響ももたらさない。この事件を受けて、鬼の使命や厳しさを知り決意を新たにする存在、要するに「弟子になっている明日夢」がいてこそ意味があるエピソードなのだ。だが当の明日夢はこの時期ただただ影を薄くしてゆくばかりで、ザンキの死はおろかトドロキの入院すら知らないんじゃないのか、っていう存在にすぎない。
クローズアップする部分を間違えてしまったのではないか。あのラストに至るために京介を投入したのならば、語られるべきは「何故明日夢が鬼をやめるか」だったと思う。例えばトドロキの負傷やザンキの死なんかは直接的に医者という職業に繋がる絶好の要素だと言えないか。体力的にはともかく、気質や意欲において京介は明日夢より鬼に向いていると言える。それを鑑みて、むしろ傷つき倒れる鬼を目にしてきた明日夢は、医者として猛士をサポートする道を選ぶ。いずれにせよ強引ではあるが、出会ったばかりの難病の女の子を救うためってよりはよほど納得がいく。
4. 全部ぶん投げた最終回
明日夢、ヒビキ、鬼、魔化魍、男女、猛士、オロチ、師弟関係、恋愛関係、etc…
迷走の末に迎えた最終回は、とうとう何一つ結論を出すことなく、すべてを放棄して落ち着いてしまった。
なによりまずオロチ。
特に伏線もなかったならまだしも、わざわざ敵側から「鬼を集めろ」なんて言わせておいて結局レギュラー三鬼しか投入しないとはどういうことだ。これ見よがしに並んでポーズを取るオープニングの映像は何も暗示せずに終わってしまうというのか。そんなのないよ。
しかもこれが魔化魍との最終決戦なはずなのに、その決着についてまったく描写しないって話があるんだろうか。あんな絶体絶命のシチュエーションからどうやって清めの儀式を完遂するのか、一番肝心な部分なのに。
本来イブキが行うはずの儀式を勝手に始めてしまったヒビキついてフォローもないし、イブキ自身のそれに対する感情の描写もない。正直それが無いんだったら、香須実とイブキのくだりなんて完全な蛇足じゃないか。余計なことするぐらいならもっと儀式に時間割いてくれればいいのに。
おまけにとうとう他の鬼たちについてはドコで何をしているかっていう情報での出演すら機会を与えられないなんて。
潔くオロチをすっ飛ばしたからといって、その後の登場人物たちの動向についてじっくり描いているかというとそれもなんだか説明不足。特に明日夢の心情については不可解なことが多い。また弟子になれ、とヒビキは明日夢に言うわけだが、そばにいることでヒビキをあてにしてしまう自分から脱却するために彼はヒビキのもとを離れたんじゃないのか。ここはそう言われても、「いえ、一人前の医者になってから、またヒビキさんに会いにいきます」ぐらい言って欲しかったな。
いっそ10年後ぐらいでも良かったのに。医者になって、猛士専属として再びヒビキの前に現われる明日夢、なんてちょっと感動的じゃないか。そんな明日夢の傍らには同じく猛士の所属としてサポーターになったモッチーの姿が。それだけあれば既に鬼へと変身している京介もまぁ納得できるし、イブキやトドロキがそれぞれ結婚したりしててもおかしくない。そしてこの10年現役でありつづけたヒビキは、そんな明日夢を見て「京介を頼む」と引退を決意するのだ。ああ、そんなんだったらいいラストだったのになぁ。
ついでに魔化魍側についても、さらに黒幕が登場するという小ずるい展開で幕。その目的も意図も、オロチを阻止したかったことすらもすべて謎のまま。
ううん……なんだかなぁ。
・ 総評
あえて言うけど、でも好きだった。響鬼。
新生にこだわりすぎたせいか、ストーリーテリングがおろそかになってしまったこと。音撃が子どもにどう受け入れられるか読みきれず、玩具との連動に失敗してしまったこと。かつてない設定を取り入れすぎて、広げた風呂敷を畳めなくなったこと。それらは失敗と称されるかもしれない。
ただ、意欲的に新生を目指したスタッフの皆さんには素直に敬意を表したい。
シンプルで配色も地味だけど、それでも素晴らしく洗練された響鬼のデザイン。またその特徴として非常に印象的な音撃棒。肉体の変異として変身を描く試み。CG技術を余すところなく見せつけたディスクアニマル描写。どれをとっても歴史に残る挑戦だったと思う。
だから、俺はもう平成ライダーシリーズに対して「仮面ライダーらしさ」を求めない。
仮面ライダーというブランドが、意欲的な作風にでもある一定の利益をもたらしてくれるのなら、逆にこれまで見たことのないヒーローを生み出すのにこんなにありがたい土壌はないんだろう。そう考えることにする。
つうか6作目にしてやっとそういう風に思えるようになった。
どうかこれを受けてちぢこまらないで欲しい。
むしろ「うわ、響鬼の比じゃねえ!」ような、荒唐無稽なライダーを作って欲しい。それでこそ、志し半ばで倒れた響鬼も浮かばれるというものではないだろうか。
仮面ライダーカブト 第1話 ― 2006/01/29 22:17
ってことで平成ライダーも早7作目。
第一印象としては、全体的に登場人物のネジが少しずつ緩んでいる感じがしましたが。
「時が来るのを待っている」と言いながら勉強も労働もしない主人公。
そんなニートの兄を崇拝して甘やかす素振りのイタい妹。
人と話すのは苦手だがマシンと話せる不思議少女。などなど危うい人たちが目白押し。
ただ、いけない方向に出来上がってる感じの天道総司は決して嫌いじゃなかったりする。迷いの無い主人公っていいよなぁ。
加賀美くんの普通さに救われるのも確かだが。
ゼクトの存在とかマスクドライダーシステムの開発とか、ある程度ワームに対しての対策が進められている世界観のようだが、その割にゼクトルーパーとやらがまったくワームに歯が立たないというのはいかがなものか。
ワームの目的や危険性についてまだ言及されていないので何ともいえないが、これまで発生したワームはどうなっているのかってことについてもどっかでフォローがあると良いのだが。
なんか底の深い風にゼクトを描こうとしているのは分かるんけど、果たしてどこまで貫けるだろうか……。
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